母の老い
昨晩も母と口論してしまった。
母は80歳を過ぎても自営業をしており、友人も多い。
私より社交的、母のファンもいる。
活発で、男性がするような外仕事など何でもしてきた。
最近、母とぶつかることが多くなった。
親子だから思ったことをストレートに吐き出してしまう。
後になって後悔し、自己嫌悪に陥ってしまう。
毎日同じことの繰り返し。
介護士の私は、施設のご利用者と比べてしまう。
何で分かってもらえないのか?
我儘が増え都合が悪くなると、此方の訴えに対して「うるさい!」子供のようにへそを曲げてしまう。
そうかと思うと、構って欲しそうに話しかけてくる。
ある法話を視聴し、気付いた。
これが親の、母の老いなんだ。
もう、とっくに始まっていた。
介護士だから、80歳を過ぎていれば出来ない事も増えて当たり前と頭では分かっている。
ただ何でも出来ていた自分の母が・・・
子供に返っていく。
涙が止まらない。
声を殺して泣いた。
小さく、小さくなっていく母。
理屈で納得してくれなくなって行く母。
親の老いを受け入れて行くことは、こんなに切ないのかと思ったが、腹が立たなくなった。?
母とのやり取りを、ここに綴って行きたいと思う。